〈船木倶子の詩〉
「真夏の牡丹雪」

はな
指先に纏わるようなまわたの糸で
れえすはいま編みあげられた
真夏の牡丹雪
としかいいようのないこのふんわりは この掌の
きざまれた線のあたりで 忽ち溶けてゆくのではないか
なにもかもうつくしい華奢 からすうりの
わたしにも宇宙のそとはある
月はまだ よるの底のなめらかな淵
短夜に
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Photo by Wakana
Wakanaちゃんの Cafe Break
見ているわたしも し・あ・わ・せ
ことばの画集 ……
余白は額縁
○第24回秋田県現代詩人賞受賞
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